伊豆高原桜通り会について | ||||||
伊豆高原桜通り会は、地域の発展、桜並木通りの振興、環境整備並びに会員の親睦を図ることを目的とし、平成12年に設立されました。 伊豆高原桜通り会の会員は皆、伊豆高原が、豊かな保養地として発展し、住み良い伊豆高原、住みたい伊豆高原となるよう願っております。 伊豆高原桜並木道路の補修を伊東市に要望しました。 平成12年に、桜並木の道路補修に関する要望書を、鈴木伊東市長に手渡しました。桜並木の補修については、道路の所有者が伊豆急行ということもあり、補修に対する市よりの予算はありませんでした。また、予算付けをしてもらうためには伊豆急行から市への管理移管という問題もあり、長年にわたり話がまとまらない状況でした。(伊豆急行では、伊東市に管理を移管したいが、伊東市では逆に、水道管や温泉管の埋設深さが伊東市の基準に合わないので移管は受けられないという対立した意見でまとまらなかった。)桜通り会では、管理うんぬんの問題はさておき、いまや一般道路であり定期バスも通る生活道路である桜並木の補修については市が面倒をみてくれても良いのではないかという主張をおこない、市側も伊豆急行との話し合いを早急におこなうことで話がつきました。翌平成13年3月に伊東市と伊豆急行で話し合いがもたれ、その席で、桜並木の改良工事について車道部分を伊東市、歩道部分を伊豆急行がおこない、さらに、車道部分の管理を伊東市に移管することなどが決定いたしました。この結果全部の車道部分がいっぺんに直ることはありませんが、毎年予算付けがおこなわれることになり、大いなる進展を見ることとなりました。なお、この件に関しましては、当初、伊豆高原親和会との要望書の共同提出をおこなう予定で話しを進めていましたが、提出直前になり伊豆高原親和会川崎理事長より、過去、伊東市に陳情書を提出したことと、伊豆急行とのかかわりを考慮の上、共同提出を辞退したいとの申し入れがあり、伊豆高原桜通り会単独での要望書の提出となりました。 桜並木の紹介マップを作製しました。 桜並木の紹介並びに振興をはかるため、平成13年より会内に地図委員会を作り、地図パンフ完成に向けて作製準備を進めました。 マップは平成14年11月に完成しました。概要は、四つ折りで、折り畳んだ状態でCDケースの大きさ、カラー印刷で5万部を印刷、伊豆高原一帯の美術館や店、駅などに配置をおこないました。 伊豆高原桜並木のホームページを立ち上げました。 これからの各種情報の発信と各店舗の細かい紹介などを目的とした桜並木のホームページ(伊豆高原桜並木ウエブサイト・http://www.izu-kogen.jp/ )を平成14年7月に立ち上げました。 伊豆高原進入口(伊豆高原陸橋付近)の改良と、案内板の設置の要望をしました。 伊豆高原桜通り会は伊豆高原を利用する観光客や別荘客などに不評である国道より伊豆高原桜並木への進入を改善するためにはどのようにすれば良いかを考えました。その結果 1. 国道の導標に伊豆高原あるいは大室山等の文字を入れ(現在無記入)誤って通過してしまうのを防ぐ。 2. 国道の導標裏を利用して桜並木の写真を掲示し、視覚的にここが伊豆高原であるということをドライバーに認識してもらう。 3. 伊豆高原陸橋の拡幅をおこない、新たに危険防止のための歩道と誘導路一車線を設置し伊豆高原に進入しやすくすることにより、多発している事故を防ぐ。 の三案の実施が伊豆高原への流入をしやすくすると考え、これら案の実施に向け活動をおこなっております。 これら、三案につきましては、静岡県議会鳥澤議員様にご仲介を依頼し、平成14年5月20日静岡県熱海土木事務所所長並びに担当課長と現場にて話し合いを行いました。そして、1案につきましては伊豆高原桜並木の文字は入れられないが大室山などの文字と矢印を入れることで対応、2案については伊東市と検討をおこなう、3案につきましては陸橋の拡幅は容易なものではなく不可能に近いが歩道の設置については検討をおこなうとの答えをいただきました。その後、1案につきましては平成14年11月5日に伊東市都市計画課より大室山の文字と矢印を入れ掛け替える旨連絡がありました。しかしながら、伊豆高原と大室山の知名度をインターネット検索などを使い調査したところ、伊豆高原で検索すると約3万件のヒット、大室山で検索をおこなうと約四千件と知名度においては圧倒的に伊豆高原の方があること、また、国道135号線を挟んで伊豆高原駅と伊豆高原地帯は反対側に位置するなどの理由を掲げ、再度熱海土木事務所に「伊豆高原」の文字を入れて看板を設置できないをお願いをいたしました。その結果、平成14年11月12日に、すでに業者に発注済みであった国道道標看板制作をいったんストップし、新たに伊豆高原を入れることで対応し、更に国道道路上にペイントで左折矢印と伊豆高原、大室山の表示をすべく警察当局と折衝中である旨のご返事をいただきました。平成15年2月、この案件ついては、すべて実施され現在に至っております 2案につきましては伊東市観光課と継続話し合いをおこない、地元が行う案内看板設置などの補助事業に対し伊東市が事業費の半分を負担するという取り決めにより、事業費の半額の地元負担をおこなうことで実施が可能との回答を得、平成15年3月定例市議会で観光課より、看板製作費として上程されております。(当事業に関しては国道上の設置ということで民間による設置申請は認められない為、伊東市が設置申請の肩代わりをしているという形式を取っていなす。)地元負担につきましては、当会のみではすべての金額を負担することは不可能ですので、地元企業、寮保養所自治会などの協力をいただき、実施に向け努力中であります。3案につきましてはその後、陸橋横に歩道用のトンネルを設置をおこなうことで来年度測量をおこなうという話も出ているようで、もしその話が実際におこなわれるようであれば、伊豆高原陸橋付近の交通アクセスはかなり改善されることは必至であります。 桜のライトアップの援助を伊東市に要望しました。 従来、桜開花時のライトアップについてはIKC(I伊豆急ケーブルネットワーク)が地域施設や商店などに桜まつり協賛という形で金銭を徴収し提灯の設置を行ってきました。桜通り会では、3年前より提灯によるものとは別の形(桜に直接ライトを照射する方法)でのライトアップを各会員の店舗の前、並びに一部保養所、定住家屋、別荘家屋の前で行って来ました。この方法でのライトアップは、場所によっては500メートルくらいの長さになり観光客や保養所宿泊客に大変好評でした。ライトの設置につきましては、各店舗、各保養所に照明器具を購入してもらい、電気料金を負担していただきました。また、器具の予算の捻出が困難な保養所や一般家屋については、桜通り会で器具を購入、貸与し電気料金のみを負担していただきました。そこで、当会では、桜に直接ライトを照射する方法でのライトアップを桜並木全域でおこなうことを計画いたしました。もしこれが実現すれば、総延長2730メートルの日本では他に類を見ない長大なライトアップされた桜のトンネルの出現となり、伊東市の良き観光名所となることは必至であると考えます。この計画を遂行するために伊東市に対し資金の援助を要請いたしました。平成14年8月に伊東市議会議員掬川武義様にご同行をお願いし伊東市役所の観光課を訪問し、私たちの考えについて協力を賜りたいとお願いをしてまいりました。私どものお願いに市からの回答は好意的ではありました。そしてまず住民のコンセンサスを得ることと桜の地権者の同意を得ることが先決であり具体的な話はそれ以降ということでありました。また、9月20日の伊東市議会本会議におきまして、掬川議員よりライトアップの協力要請についての一般質問が行われ、経済観光部長より、住民と地権者のコンセンサスを得た上で、当該団体との話し合いをおこなうとの回答も得ました。住民のコンセンサスにつきましてはライトアップ該当地域の伊豆高原親和会地域ブロック長の方と理事長の承認をいただき、後に理事会におきましても追認をしていただきました。 この件に関しましては平成15年3月定例市議会において、平成16年度予算として上程されますので、今後毎年ライトアップについての予算が捻出されることが確実となりました。 桜開花時の仮設トイレの設置を伊東市に要望しました。 桜開花時のトイレは2カ所程度しかなく観光客がトイレを使用する場合、桜並木沿いの施設や店が貸す形態をとってきました。しかし、毎年増加する花見客のトイレ需要は、それらのところだけで消化することは困難であり、浄化槽自体にも限度があるため、仮設トイレを伊東市より貸与していただき、数カ所に設置することを要望いたしました。この件に関してはライトアップの件同様、平成15年3月定例市議会において、平成16年度予算として上程されています。 桜に対する桜通り会の考え 私たちの考えでは、桜を静かに愛でる、つまり静かな環境で桜を見てもらうということが基本になっていることです。現在の状況は、付随的なショーや、地方から呼び寄せた露店商による催事が“桜まつり”と称するイベントの中心であり桜を見ることは二の次になっていると思えてなりません。日本でわずか一カ所くらい、桜の名所でありながら静かに桜を満喫しきれる場所があっても、それは現代においては、ひとつのコンセプトとして受け入れられることだと思います。伊豆高原の桜並木は別荘地の中に有ります。この別荘地にはいろいろな人が定住しています。その人達の中には桜祭りに集まる人たちに露骨に嫌悪感を表す人も多く見られます。その人達の言い分は「静かに暮らしているのに迷惑だ」というようなものです。また、逆に私たち観光で生計を営んでいる者達にとって誘客はとても大切な要因の一つであります。このように相反する考えが存在するなか、住民と観光生計の人々のコンセンサスを得る為の最大公約数は、「静かに桜を見る場をより効果的に作る」ということに尽きると考えております。 今後の取り組むべき問題 住所表示を八幡野から伊豆高原に変更させたい 従来より八幡野の旧街区には四町会が有り、その四町会を一つの行政区として「八幡野区」と称しています。私どもが居住あるいは生業を営んでいる区域は、区外となり行政区からも外れた地域であります。このような地域の面積は非常に広く、俗に分譲地とか別荘地と呼ばれているところは、ほとんどが区外となります。そして、そのような地域は一般的に伊豆高原、城ヶ崎、大室高原といった呼称で知られています。住所表示を八幡野から伊豆高原に変更することにより、全国的に知られている伊豆高原を強くアピールすることができ、また、土地のグレードが上がり、質の高い別荘地を形成できるものと思われます。現在は郵便番号にも伊豆高原という呼称がないので伊東市、郵政当局と話し合い解決をはかりたいと考えております。 桜の保全と桜の埴裁 伊豆高原の桜も植栽されてから40年の歳月が経過しました。近年、桜の痛みは激しくこのまま桜並木が存続しうるのかとても心配な状況であることはご承知の通りだと思います。伊豆高原の代名詞とも言えるこの桜並木はこの地に生活をする我々にとって誇りであり、象徴であると言っても過言ではありません。私たちはこの桜通りの保全管理維持の問題について、これからは伊豆急行一社にのみ依存するのではなく、住民、行政の三者で考えていかなければならないと考えております。また、伊豆高原は日本でも有数な観光地であるのと同時に別荘地でもあります。そして、定住し生業を得ているほとんどの人たちは少なからず観光に頼っているのが現実であります。別荘や定住している方で、この象徴とも言える桜並木がなくなることを希望している方はおられないと思いますし、桜の開花時には逆に知人友人などにこんなに桜がきれいな所に住んでいるということをアピールすることで自己満足される方も多いと思います。それによってこの地に住むというステータスを得ているといっても過言ではありません。私どもは桜についての保全と植栽などを真剣に考えてゆきたいと思います。 その他 2号館線道路(とうりゃんせ角からホテル伊豆高原に至る桜並木)の舗装について 1号幹線同様、2号館線道路の舗装を伊東市に要求したいと思います。 桜並木を散策する人のための休憩ベンチの設置をおこないたいと思います。 桜並木を明るくするために、現在の街路灯より明るい街路灯を設置するよう行政に要求したいと思います。 桜通り会は、イベント目的の会ではありませんので派手さはありませんが、住み良い伊豆高原、住みたい伊豆高原を基本に、住民と営業を営む者が共存しつつ、より豊かな保養地を確立するために努力をしております。現在は、この広い伊豆高原地域の中で、本来の伊豆高原の中核とも言えるべき伊豆急伊豆高原別荘地地域内のみでの活動となっております。 |
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報道資料 平成15年10月19日 |
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